国歌:斉唱時は「起立、国として指導」…塩谷文科相が強調
(2008年11月18日 毎日新聞)
入学・卒業式の国歌斉唱時に起立せず、神奈川県内の教職員らが氏名など個人情報の消去などを求めて横浜地裁に提訴したことに関連し、塩谷立文部科学相は18日の閣議後会見で「国歌斉唱時に起立するのは国際的にも常識。それが理解されていないのなら、国として何らかの指導をする必要がある」と述べた。新学習指導要領では、起立についての規定はなく、波紋を呼びそうだ。
きな臭い話ですね。
いよいよ国が(学習指導要領を通じて)直接児童・生徒に対して国歌を歌うことを「指導」するようになるのでしょうか。子供とはいえ、中学・高校生にもなれば国旗・国歌に対して自身の考えを持つようにもなるでしょう。中には日の丸・君が代に対してネガティブな考えを持つ子供もいるでしょう。
そんな彼等・彼女たちが、もし国歌を歌うことを拒否したとき、学校や国は子供たちに何らかのペナルティを課すのでしょうか?塩谷文部科学大臣は「何らかの指導が必要」とはっきりコメントしているわけですから、十分予想できます。そうなればこれは明らかに一方の価値観の強制であり、内心や表現の自由の侵害になると思います。
私自身は、公立学校で国歌が歌われることについて反対はしませんが、強制するべきものではないと思います。学校現場とはいえ、自分なりの考えを持って「歌いたくない」と考えている子供に権力を以って歌わせるということは、極論かもしれませんが、北朝鮮と同じことをすることになると思います。
あえて1999年6月29日の衆議院本会議での小渕首相の答弁を載せておきます。
「学校におきまして、学習指導要領に基づき、国旗・国家について児童生徒を指導すべき責務を負っており、学校におけるこのような国旗・国歌の指導は、国民として必要な基礎的、基本的な内容を身につけることを目的として行われておるものでありまして、子供たちの良心の自由を制約しようというものでないと考えております。」
子供たちへの強制が、いずれ大人たちへの強制にならないか、正直不安です。